「綺依ちゃんも好きな組み合わせだね、じゃあ決まりだね」
決まったころに順番が来て注文をする。お金を出そうとしたけど、すでに玲生くんが電子決済のバーコードを出して支払いが済まされていた。
「お金、玲生くん……っ」
「お金はいいよ。俺が払いたい」
「あ、ありがとう」
「うん。まぁ、母さんの手伝いしたりしてお小遣いでもらったお金なんだけどな」
玲生くんがそう言うと、私の選んだクレープが出てきて彼から渡される。
「ありがとう」
受け取ってすぐ、玲生くんの頼んだものが出てきた。それを持って飲食スペースのカウンターに並んで座って食べる。
甘くてベリーが酸っぱくてとても美味しかった。



