「着いたぞー。ここが翼と舞のおうちだ」

ベビーシートも嫌がる事なく、無事にマンションに到着する。

リビングの一角には、キングサイズのマットレスを置き、その上に布団が敷いてあった。

「大和さん、ありがとうございました。これ、セッティングするの大変だったでしょう?」
「ぜーんぜん!それより恵真、双子と一緒にここで休みな。洗濯と食事の用意は俺がやるから」
「はい、ありがとうございます」

お言葉に甘えて、と、恵真は部屋着に着替えてから双子と一緒に横になる。

「うわー、リビングで寝るのってなんだか新鮮!でもいいですね。こうやって、大和さんの様子も見られるし」
「そうだな。ここなら双子が泣いても気づけるし、夜のミルク作りもすぐ出来る。いいアイデアだよ」
「ええ。佐々木さんから聞いておいて良かった」
「恵真、とにかく少し眠りな」
「はい」

大和は、部屋の照明を落とす。

双子に添い寝しながら、恵真はしばらく身体を休ませた。