そうだよね……本当の私を知っている識くんからしたら分かりやすいはずだ。
「いちいち顔赤くしてくれるの可愛いしもっと意地悪したくなっちゃうんだけど……」
「っ、」
「……でも、それは他の人に見られたくはないなあ」
私の顔を覗き込むようにして言った識くんに、またかああっと顔が熱くなる。
な、なにそれ……っ。
「あー、ほらまた赤くなっちゃった」
「……っ、しょうがな……っ」
「雪音は目も潤んじゃうからね。男はそういうの好きでしょ?」
「……っえ?」
識くんのよく分からない発言に、識くんを見上げる。
男はそういうのが好き……?どういう意味……っ?
「そういうとこだよ。今雪音は瞳が潤んでいるにも関わらず、無自覚に俺の事上目遣いして見てるでしょ」
「え……っ!?そんなの、してない……っ!」
「男からしたら、雪音みたいな子は食べちゃいたいんだよ」
「た、食べ……っ!?おいしくない……っ」

