『遊んでいる』
一人の子が言ったそんな言葉にドキリとしながらも少し不安な気持ちになる。
「あははっ……どうだろうね?」
それにそう笑って返した識くんの声が聞こえてきて。
その声は段々と遠ざかっていく。
……どうだろうねってことは……どっちだろう。
識くんはよく分からない。
あまり深く考えすぎると落ち込んでしまいそうで、ブンブンと頭を振って気持ちを切り替えた。
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放課後、SHRが終わりガタガタと席を立つ音が響く。
いつも通り私はすぐに教室を出て玄関に向かうために二組の前を通る。
……あれ、二組あんまり人いない。もう終わったのかな。
チラリと横目で教室を見るとあまり人がいなくて。
流歌ちゃん帰っちゃったのか……とほんの少し落ち込む。
そのまま他のクラスも通り過ぎて、角を曲がる直前にある資料室を通った時。

