シュガートリック





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「雪音〜」

「今行く……!」


昼休み、廊下から識くんの声がして急いでお弁当を持って駆け寄る。
すると、サラッと私の手を握り歩き出した。


……だけど。


「あ、あれ……?」


いつも食べてる場所に行くとなぜか今日は埋まっていて。
人がベンチに座っているのが見えてピタッと足を止める。


「…別の場所行こっか」

「うん……そうだね」


まあ、あそこは私達だけの場所じゃないからなあ……しょうがないよね。

識くんの言葉に頷いて来た道を引き返す。


「どこがあるかな……」

「……あ、資料室なら多分誰もいないよ」

「そうなの?じゃあそこでいっか」


資料室は……私達何回か行ったことあるよね。
毎回識くんに資料室から手を引っ張られてバランス崩してたっけ。

確かにあそこなら誰もいないだろうなと納得して笑う。
そのまま私達は資料室に向かった。