シュガートリック





ホッとして、思わずガクッと足の力が抜けてしまった。
でも元々支えてくれていたおかげで座り込まずにすんだ。

周りの人達はハッとして、私たちをチラチラと見ながら体を動かし始めて。


「…大丈夫?」

「…っあ、ありがとう、ございます……っ」

「いーえ、たまたま通りかかっただけだし。顔色悪かったけどもう平気?」

「はい……もう大丈夫です」

「…そうだね、今は顔色良すぎるもんね」

「……っ!?」


顔色良すぎる。それは顔が赤すぎるっていう意味だ。
……っなんでそんな事言うの!!
恥ずかしくなって頭の中が軽くパニックになる。

ドキドキ鳴る心臓に戸惑っていると、ふとある事を思い出して。

……っ、まって私、この人に助けられたのは事実だけど……昨日ファーストキス奪われたのも事実だよね……!?

反射的に距離をとって頭をフル回転させる。
忘れるところだった……!気を許しちゃダメだ!