シュガートリック





すると、私の反応を見たイケメンさんは、左手で私の頭を支えて胸に押し付け周りから見えないようにしてくれて。
で、でもこれは……っ、抱きしめられているようなものでは……っ!?


「…顔が真っ赤ですよ?花染さん?」

「……っぅぅ」

「……やっぱり可愛いね、雪音」

「……っ」


今度は誰にも聞こえないような声の音量で話しかけてくる。
顔を隠してくれるのはありがたいけど、これはこれで心臓に悪すぎる、かも。

それに、さっきも思ったけど……急に名前呼びになってませんか……っ。
手の震えが収まったかと思えば、今度は恥ずかしさからプルプルしだして。
……ああ、もう…っ、私、本当に男の人に耐性ないんだってばぁ……っ!

そんな私の反応を見てフッと笑った彼は、顔を上げて。


「…悪いけど、諦めてね」

「……っ、クソ……!」


目の前の男の人にそう言うと、舌打ちをしながら走っていく足音が聞こえて。