シュガートリック





「…っ!?識くん……っ」

「…さっき春哉に抱きしめられてたの……まじで妬いた」

「っ、え?」

「……雪音のこと知れるのは俺だけがいいのにな」


私を抱きしめながらそう呟く識くんに身体の体温が上がり始める。

なにそれ、なにそれ……っ。
なんでそんな事言うの。わけわかんないよ。

ドクンドクンと、うるさい。心臓の音が響いている。
なんでこんなにうるさいの?


……あ、違う、この音。



……私の音だけじゃない。
これは……識くんの……。


ハッとして識くんの顔を見上げる。
な、なんでそんな甘い顔で私を見るの……っ。
これじゃ、まるで……っ。


「……好きだよ」

「…っ」

「雪音が……好きだ」


グッと腕に力を入れた識くんが微笑んで言った言葉。

私が一番望んでいた言葉。
でもいざ聞くと全然頭が追いつかなくて。

……っ、う、そ。
冗談かと疑ったのに、識くんの表情はあまりにも優しくて甘くて。