私も荷物を持ってそこに向かおうと廊下に出ると。
「…あ、雪音」
「識くん……!」
ちょうどばったり識くんと会って、それに少し心が弾む。
「今から帰り?」
「ううん、ちょっと用事があって……」
「そっか。じゃあ教室で待ってていい?」
「え?うん」
識くんからの帰りのお誘いに流れで頷いてしまう。
……春哉くんとの用事って言った方がいいかな……?
と思ったけど、まあ言わなくていいかと思ってその場を離れる。
待たせちゃうと悪いから……!と思って、その場所まで行くと。
もうそこには私を待つ春哉くんの姿があった。
「春哉くん……!」
「…あ、来た」
名前を呼ぶと、私を見て安心したように息を吐いた春哉くん。
どこか表情が固いように感じて疑問を持つ。
「あの、話って……?」
「……」
私がそう聞くと一瞬黙り込んでしまって。

