……難しいことだな。頭がこんがらがっちゃうよ。
でも確かに……流歌ちゃんの言ってることは筋が通ってはいる。
「…私が識くんにきっかけを与えることができてるなら……嬉しい」
「…ふふっ、惚れてんね〜」
「ちょっと流歌ちゃん……っ!」
私が笑って答えると、流歌ちゃんにからかわれてしまって。
かああっと恥ずかしくなりながら流歌ちゃんの肩を叩いた。
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それから何事もなく数日経って。
この間から識くんが何も変わっていない。
そのまま女の子達の対応をしなくなった。
最低限の会話はするけど、それ以上の話はしない。
その変化に驚きつつも慣れ始めている。
識くんが変わったという噂はあっという間に広がって、またまた周りは識くんの話でいっぱいだ。
「……花染」
「…?春哉くん……?」
私が教室にひとりで座っていると、突然春哉くんから声をかけられて顔を上げた。

