顔を歪めながらも呟いた識くんにこっちまで苦しくなる。
なにがそんなにも苦しめているの……。
「…私ね、識くんに救ってもらったの」
「……え」
「トラウマのせいで保健室が嫌いで男の人に恐怖を抱くようになって……それなのに変な噂ばっかり流れて。
おかしいよね、私今まで男の人と話したことほとんどないんだよ?」
「……」
「なのにこの容姿だけで"何人も男がいる"って……軽蔑されたこといっぱいあった。
噂は嘘だって言ったこともあったけど信じてもらえなかったから……もう期待しないことにしたの」
どれだけ主張しても聞いてもらえなかった。
だから、みんなは私が噂通りであることを望んでいるのかなって思った。
噂通りじゃないと私に合ってないのかもって。
言ってて少し胸がキュッとなる。
でも気持ちを吐き出せてスッキリできているところもあって。

