あれから土日を挟んで月曜日。

学校に行くことが少しだけ気が重い。
でも行かなきゃ行けないから、と今道を歩いている。
……識くん、大丈夫かな。

実はあの後、夜に識くんからスマホにメッセージが届いていて。

『今日はごめん。手怪我してない?』

そう書かれた文章を見て胸が締め付けられた。
なんで私の怪我の心配なんかするの……自分の心配してよ……。
なんて思いながら『大丈夫だよ。識くんも無理しないで』とメッセージを送ったんだ。



学校について玄関から校舎に入る。

ため息をつきながらも歩いて教室に入ると、いつも通りみんな私の方を一瞬見てきた。

そのまま教室に入って席につこうとすると。


「…花染」

「え?…春哉くん、おはよう」


席に着く前に、春哉くんから話しかけられて驚く。
多分いつも通り教室を出ようとしていたんだろう。


「…大丈夫か」