シュガートリック





テントの方から顔だしている女の子達が駆け寄ってきた。


「ごめんごめん。どこ行ってたかは内緒〜」

「え〜ずるい〜っ!」


パッと明るく笑った識くんに、女の子達が上目遣いして話しかけている。


───ズキン

その光景を見て、一気にさっきまでと違った胸の苦しみが襲ってきた。
……痛い、なんでこんなに。

いいなあ、羨ましいなあ。
私だって識くんとはいっぱい仲良くさせてもらってる。なのに、なぜかそう思ってしまう。

私にとってここまで気を許した男の子は識くんだけなのに。
識くんからしたら違うかもしれない。


……ああ、なんでこんなこと考えるようになったんだろう。


……そうか。


私、識くんのことが好きなんだ。


そしてこれは、嫉妬なんだね。


自覚した途端、恋という文字が胸にストンと簡単に落ちていって。


「いい加減私にも構ってよ〜っ」