スタート位置を見ると、識くんと春哉くんが並んでいて、あと他のクラスからは女子生徒もいた。
なぜか、心臓がバクバクしてきているのがわかる。
─────パン!
そんな合図が聞こえると、一斉に走り出して。
えっえっ……速い……っ!
識くんも春哉くんも同じぐらいのスピードで一番を走っていて。
ちゃんと走ってるところ初めて見た……っ!
それに少し身を乗り出してしまう。
「がんばって識ーっ!!」
「春哉くーん!!!」
盛り上がり方が異常でものすごい声援があちこちから聞こえる。
識くんと春哉くんがお題を同時にとって、二人して別々のお題を見る。
すると、また識くんと春哉くんは同時にこっち側を見てきて目線で誰かを探しているようで。
……だ、誰を……?
そう思って見つめている瞬間、走ってこっちの方まで向かってきた。
「「きゃーっ!!」」
「えっ私!?お願い!!」
「いや私だよ!!」
周りからの声に押しつぶされそうになる。
そのぐらい盛り上がりが激しくなった。

