「雪音!こっちおいで!」
「…!流歌ちゃん……!」
すると、隣のクラスのところにいた流歌ちゃんに名前を呼ばれ手招きされた。
それに嬉しくなって流歌ちゃんの方に向かおうと席を立つ。
……人多すぎて突っきれないから、遠回りしよう。
そう思って一度自分のクラスのテントから出る。
出た瞬間から周りの視線に晒されて少しソワソワとしたが、またテントに入ってしまえば問題ないから……!と隣のクラスのテントまで行こうとすると。
「雪音」
「…識くん……!」
識くんがテントを出ようとしていた時とタイミングがバッタリ合った。
「頑張ってね」
「……見ててね、俺の事」
「……っ」
「目移りしたら許さないから」
ニヤリと自信満々な顔をして言った識くんに、少しドキリとしてしまう。
そして最後の言葉で心臓を掴まれたような気持ちになった。
「る、流歌ちゃん……」
「やっほー雪音!……あれ、どうしたの顔真っ赤だよ?」

