無愛想だけど、春哉くんの優しさが滲み出ていて笑ってしまう。
そんな私を見て、ピタッと止まった春哉くんは少し恥ずかしそうにしながらも離れて行ってしまった。
すると、選手たちが各スタート位置にやってきた。
私がいるところは二走者の人達だ。
「うわっ、まって花染先輩だ……」
「すっげえ綺麗……」
私のいるところに来た選手達を見て身体が硬直してしまう。
二走者って……男の人なの……っ?
見る感じ、一三走者が女子で二四走者が男子っぽくて。
チラチラと見られている感じがして心がザワザワとしだす。
反射的にパッと顔を下に向けた。
「やべーやる気出てきた」
「どうする?声掛けて応援してもらう?」
背中から変な汗が出るのがわかる。
ど、どうしよう……こっち近づいてきてる……っ!
下を見ていると、視界に入っている男の人の足がこっちに近づいてきているのがわかって。
ギュッと目を瞑る。

