シュガートリック




そっちを見たくなくて、顔を逸らし席に戻る。

……よし、気持ち切り替えよう。
そう意気込んでいる間に、もう一つ目の競技が始まった。



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「花染」


何個か競技が終わって、次は男女混合リレー。

後ろから私に話しかけてきた春哉くんは、『体育祭実行委員』と書かれた腕章を持っていた。


「俺ら次コースに立つ仕事あるからもらってきた」

「あっ、そっか……ありがとう!」

「…ん、別に」


そうだ、コースの各ポイントに立つっていう仕事あるんだった……。
もらってきてくれた腕章をつけて、春哉くんの後についていく。

開会式ぶりのグラウンドに行って、春哉くんに私の場所を教えてもらう。


「俺近くの場所で立ってるから、何かあったら言って」

「うん……わかった」