そこには、識くんが驚いたような顔をしながら私の手を握っていて。
いつもと違う格好をした識くんに少しだけ胸が高鳴る。
わ……っ、クラスTシャツとハチマキしててもかっこいいな……っ。
それを誤魔化すようになにか言いかけている識くんに首を傾げると、ほんのりと顔を赤くしたように見えた。
識くん……?
「…なんでそんなに今日可愛いの?」
「……っ、え」
「いや、いつもだけど。あー……ちょっとまって、可愛すぎて無理かも。外に出したくない」
識くんから出た言葉を理解すると、かああっと顔が熱くなってしまう。
は……っ、やばい、周りから見えちゃう……っ。
そう感じて、急いで手で自分の顔を覆った。
「……はぁ、いちいち可愛すぎか」
「っ、も、もういい、やめて……っ」
「なんで?可愛いのに」
「恥ずかしいから……っ!」
「ふっ、可愛いね」
「〜〜っ!!」
これ以上はもうお腹いっぱいだよ……っ。
私にとってはいっぱいいっぱいすぎてもう声にもならない。

