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『それでは、一つ目の競技に参加する人は集まってください』
外に出て開会式が終わりザワザワとしている中、放送部の人の合図でチラホラと人が動き始めた。
……席に戻って見ようかな。
私は玉入れしか出ないから、ほとんど観客側だ。
ふぅ、と息をついて席まで歩く。
「ちょっとまって、今日の花染さんいつも以上に可愛いんだけど……」
「うわっ、さすがに美少女すぎる……髪巻いてるの可愛い……」
「目のやり場に困るわ……どこ見ても色気でしかない」
「ちょっと、変な目で見ないでよ」
周りからのいつも以上に痛い視線に、浮かれていた気持ちがドンと下がる。
……はぁ、やっぱり居心地悪いなあ。
そうため息をついていると、急に後ろからパシッと手を取られて驚いて振り向いた。
「わ……っ、え、識くん……?」
「…っ、ねぇ、なんで……」
「え……?」

