シュガートリック





今日はトイレで着替えよう……。
頭痛い……。


頭を抑えて、はぁとため息をつく。

熱があるせいかネガティブだ。
気分が下がる。


体操着に着替えてトイレを出て、ぼーっとする視界の中体育館まで歩いて。

すると急に足元がふらついて、咄嗟に後ろに一歩二歩と後ずさる。

と、背中がトンと何かに当たって支えられた。


「…っ、雪音?大丈夫?」


ぼーっとしていた視界が、その声を聞いてクリアになる。

後ろを振り返ると、心配そうに困惑しているような識くんがいた。


「…識く……」

「……雪音、熱ある?」

「へ……」


その言葉にピタッと身体の動きが止まる。

一瞬で見抜かれて何も言えなくなった。

心配かけたくないから、違うよって言いたいところだけどさすがにもう無理だ。


「……いつから?」

「……起きた時、から」

「…ちょっと触るね」