……なんか今日、歩いてきただけでも疲れちゃった。
周りからの視線も、いつも以上に気になって鬱陶しい。
どうしたんだろうと疑問を持ちながらも、何かを考えようとするだけで頭がジワジワと痛くなる。
朝だけで何度ついたか分からないため息をついて校舎に入った。
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「おはよう、花染」
「………あ、おはよう春哉くん」
ぼーっとしながら下を向いて歩いていると。
教室に入ってすぐ声をかけられて、少し遅れて顔を上げる。
そこには私を見ている春哉くんがいて、時差を感じながらも私も挨拶をした。
ぼーっとしてたせいか、一瞬気づかなかった。
春哉くんは少し疑問そうな顔をしたものの、いつも通り周りの女子からの目線を避けるために教室を出ていった。
自分の席に座り荷物を置く。
「……今日の花染さん、いつも以上に色気やばくない?」
「え、それ思った」