「……俺、女とこうやって話せるの花染が久しぶりで……その、距離感掴めないっていうか」
「……?」
「思ったこと先に言っちゃうから、誤解されること多い。……だからもし今後傷つけてたら、ごめん」
本当に悩んでいるかのようにそう言った日野くんにパチパチと瞬きする。
え……?これ、本当に日野くん……?
女嫌いで、常に冷たい瞳をしている日野くんとは程遠くて。
「…ふっ」
「……は?」
「ふふっ、なんだか日野くんの印象すごく変わった」
「……っ」
「私たち、似たもの同士なのかもね」
そんな日野くんへの警戒心が一気に崩れる。
なぜか可愛く思えて笑えてきてしまった。
男の人が苦手な私も、女の子が嫌いな日野くんも。
どこか似ているように思える。
私と識くんは、噂だけは似たもの同士だったけど、日野くんとは素が似たもの同士なのかも。
そう考えながら笑う私に、呆然とした日野くんは、急に軽く顔を赤くさせた。

