浅川由紀のぶっ飛びOL日記

    1月18日 木曜日
 おっはようございまーす。 私って元気だけはいいのよね。
なぬ? 早く結婚しろ?
言われなくても結婚したいわよ。 でもね、王子様が来ないの。
 さてと、、、朝食も済ませたし準備もしたし出掛けるか。
と思って路地を歩いてるんだけど何か忘れてる気がするなあ。 何だろう?
 バス停にまでやってきてバッグの中を覗いたら、、、、。 あら嫌だ、財布も定期券も入れてないじゃない。
ああもう、これで遅刻は確実ねえ。 雪の中をアパートにまで駆け戻ってきたわ。
 疲れた疲れた疲れた。 部屋に飛び込んでテーブルの上を見ると、あらあらちゃんと並んでるじゃない。
「置いて行くな!」って叫んでよ。 って無理か。
私なら騒いでやるのになあ。 うん、独り言。

 さて、気を取り直してタクシーを飛ばしてきましたわ。 狸の嫌味はねちっこいから。
「何か有ったの? 病気だったら無理しなくていいから言ってね。」 (サボり魔のあんたに言われたくないわよ。)
 今日は窓口も何人か並んでるなあ。 ここのお兄さんたち捌くの下手だからなあ。
「ですからそれは建設課に言ってください。 ここじゃ対応できないので。」 三好君がおばあちゃんと話をしてる。
(あのおばあちゃん、どっかで見たことが有るなあ。) そう思った私は三好君の肩を叩きました。
「私が代わるわ。」 「お願いします。」
 「ねえねえ、おばあちゃんさあ何か有ったの?」 「実はさあうちの押入れがなんかおかしいんだよ。」
「押し入れ?」 「うまく閉まらないのよ。」
「なんだ、そういうことか。 分かった。 私と一緒に建設課に行きましょう。 団地の問題は建設課と住宅課がやってくれるから。」 そう言っておばあちゃんを建設課に案内する。
 行ってみると「あらあら、おばあちゃん やっと来たのね?」 「やっとは無いでしょう? 今まで障害福祉課に来てたんだからね。」
「あっそう。 ごめんねえ。」 (あっそうじゃないだろう。 あんたが教えないからこうなるの。)
 何か知らんが私は何処に行っても噴火するのよねえ。 馬鹿ばかりじゃやってらんないわ。

 福祉課に戻ってきて三好君を呼び付けました。 「あの人さあ、話を呑み込めてなかったのよ。 だからきちんと分かりやすく話してやったほうがいいわね。」
「すいません。」 「イライラしないことね。 イライラするとお年寄りはさらに混乱するから。」
 そこへ呼ぶ声が、、、。 「浅川さん 書類がこれだけ有るんですけど、、、。」
「へ? 何?」 行ってみると渡されたのは障害区分の認定申請書。
よりによって10枚も有るじゃない。 考えてよね、忙しいんだから。
 そんなわけで今日はお昼を抜きにしてフル回転してまーす。 帰りには居酒屋でおごってもらいたいなあ。
絵も無い 花も無い お喋りも無い 品も無い。 それは言い過ぎか。
 兎にも角にも男性陣の皆さん ちっとは気合を入れて仕事をしましょうねえ。 レディーにばかり仕事をやらせないの。
とは言うけどこいつら聞いて無いから私がやるしかないのよ。 ここに配置転換したのはだあれ?
一生怨んでやるからな。 覚えてろ!

 おじさん方の妙な臭いに包まれて吐き気を催しながら何とか終わらせましたわ。 ちょいときれいな空気を吸ってこよう。
ついでにお昼も食べようかな。 3時過ぎに食堂へ来ました。
 ど真ん中では市長がおじさんたちを集めて食事会をしておりますねえ。 邪魔だわ。
その隅っこでラーメンと炒飯のセットを頼みました。 お腹空いたのよーーー。
 そこへ課の重鎮 佳代子姉さんがやってきました。 (何かやらかしたかな?)
私が身構えていると隣のテーブルでラーメンの大盛りを頼んだからびっくり。 (よく食べるなあ。)
 でもあれだけ食べないとやってられないのも分かるわ。 私だってそうなんだから。
のんびりと昼食を済ませて戻ってきたら三好君がまたまた窓口で奮闘してますねえ。 頑張れーーーー。
 今日もやっと仕事が終わり、、、と思ったらこれは何? 印鑑間違えてるんだけど、、、。
残った書類を狸に投げ付けて私は帰りまーす。 一生懸命にやったからねえ。
 バスに乗ったら安心しちゃって乗り越したわよ。 ああ情けない。
いいや。 目の前が居酒屋だったから飲んで行こうっと。
じゃあ、おっしまいなのでーーーーす。 また明日ねえ。