ここ、と自分の机の下を指差すと、またもや怪訝そうな目を向けられた。
これは信用していない目だ。
「HR終わって帰る準備してた時に、ガツッて音がしてね?下見たらこれが落ちてて。持ち主探そうとしたんだけど、タイミング悪く告白に捕まって、現状って感じかな」
「……そうですか。拾ってくれてありがとうございます」
「いいえ」
「……ちなみに、なか、見ました?」
とてとて、近寄ってきた都裄くんが、ふとそんなことを言ったから、一瞬どうしようかと考えて。
「……それって待ち受けが可愛い白ニャンコだったこと?それとも、彼女からの別れよう通知?」
「どっちも見たんですか……」
「だ、だって、拾った時に通知が来て、待ち受けも通知も一緒に表示されちゃったから……」
怪訝そうな目から一変。今度はジト目で睨まれた。
わたしもあまりにタイムリーすぎると、待ち受けと通知に二重の意味で固まった。



