かなり大きな音が響いたから、黒板に向き合っていた先生もくるりとびっくりしたように振り返った。
「花穂?どうかしたか?」
「い、いえっ……、なん、でもないです」
「いますごい音がしたが……怪我はないか?」
「は、はい。大丈夫です」
あまりの衝撃に、腕を机の端にぶつけてしまった。
若干じんじん痛むけれど、それより先生と同じタイミングで振り向いた都裄くんの方が気になる。
わたしは窓際最後尾で、都裄くんは窓際から2列目の一番前だからよく見えるから。……たぶん、先生と似たような顔をしてるんだろうなあ。
……って、これ、ちゃんと返信しなきゃだよね。
う、う〜ん。どう返すのが正解か……。
……都裄くんも知りたがってるし、ここは率直に、口調と表情の相違、って打とう。
都裄くんがまたショックを受けませんように……、と密かに願いながら、画面をぽちぽちしていたら。
ふと、机に光が落ちた。
「……あ、」
反射的に窓の外を見上げると、雲の切れ間から白く輝く太陽が差し込んでいて。
「……雨、止んじゃった」



