ロマンスにあけくれる




「……とりあえず、雨降ってたら送るから。勝手に先帰らないでよ」

「あ、うん。わかった。……ありがとう」

「……それ、送ってから言って」



そう言って、またふたりで歩き始める。

ちなみに、隣を歩いている都裄くんは、いまだ納得がいっていない表情をしていた。


イメージ違いと言われたことが、かなり応えているらしい。



「……あ、あの、別にイメージ違いだからと言って嫌いになるなんてことは、全然ないから!逆にかわ……、こ、好感持てるし!」



一瞬かわいいと言いかけて、慌てて好感と言い換えた。あ、危ない。また都裄くんをキレさせるところだった。



「……ほんとに?」

「う、うん」



眉を下げた都裄くんに、こくり、とその時は頷いたのだけど。






─────6限目。現国の授業中にて。

ブブ、と。ポケットに入れていたスマホがかすかに揺れた。


なんだろう、と思ってホーム画面をちらりと見ると。

送り主は、なんと都裄くん。

そして、その内容はというと。



[僕のどこがイメージ違い?]



がんっ。