ぽとり。それは、雨の音に似ていた。
「……え?」
「花穂さん、傘持ってきてなかったし。それ知ってて雨の中走って帰らせるとか、夢見が悪いにもほどがあるし。それに、花穂さんに合法的に会える学校休まれたら困るだけだから」
そう早口に捲し立てて、わたしとは目を合わせず斜め下に視線をやっている都裄くん。やっぱり、耳が赤い。
そんな姿を見て、ふと思った。
……この人、こんなにかわいいのに、なんで彼女と長続きしないんだろう、と。
「………あの、都裄くん。ちょっと気になったこと、聞いてもいい?」
「…………………、なんか嫌な予感するけど、まあいいよ」
「わたしと歴代彼女さんたちで、対応って違ったりする?反応とか」
「?……や、ないと思うけど……」
困惑したような表情をする都裄くんに首をかしげると、都裄くんまで首を傾げた。



