アイコンをタップすると、その白猫の写真のドアップが画面に映し出された。
「もう成猫になってる?」
「いや。拾ってまだ3ヶ月経ってないくらいだから、全然小さいよ」
「そっかあ。……都裄くん、猫好きなの?」
「……知り合いの家に猫いて、その時からかわいいなとは思ってた」
そんな何気ない一言で、たくさん可愛がってるんだろうな、ってことは容易に想像がついた。
都裄くんが猫を可愛がってる姿、想像はつかないけど。
「……花穂さんって、いつも何時に寝るの」
「ん?……っとね、大体1時か2時くらいに寝るかな」
「結構遅いね」
「いろいろ気が散っちゃって。ベット自体は12時には入ってるんだけど……。都裄くんの方は?」
「僕はその時によってマチマチかな。猫と遊んでたら余裕で日を跨いでたこともある…し……、」
そこで、むぐりと口をつぐんだ都裄くん。
どうやら都裄くんの羞恥ポイントに自ら頭を突っ込んでしまったらしい。



