イケメンなのに超ヘタレな残念男子と、無自覚な隠れモテ女子の恋の話。




「……そういえば、杏純ちゃん。触っていいってことは、キスもしていいってことだよね?」

「え、へっ?」

「ダメなの?」


 ダメとかそういうのじゃなくて、心の準備とかが必要だし……なによりもここ誰もがくる場所だもん。


「人が、来るかもだし……明るいから恥ずかしいなぁって」

「あぁ、そういうこと……じゃあ、こうすればいいよ」


 千悠くんは来ていた制服のジャケットを脱ぐと私の頭に被せるように乗せた。