「あの、千悠くん……泣いちゃってごめんなさい」 「謝らないで、俺が悪かったんだし……それに、あんな感情的な杏純ちゃんは貴重だし可愛かった」 「かわっ……!?」 「そうだ、杏純ちゃんのクラスの子から差し入れもらって来たんだった。一緒に食べよ」 千悠くんは袋から出して並べると「どれがいい?」と私の目を見て問いかける。私はたこ焼きを指さした。