「最近視線を感じるんだよね〜」

「え、?」

突如胡桃はため息をつきながら話し始めた。

「何、怖い話?やめてよ〜…」

「いや、怖い話とかじゃなくて!いつも誰かに見られてるような気がするの!」

それ怖い話じゃん、と呆れた私は席をたった。

「ちょっとトイレ行ってくるね」

「え〜!聞いてよもうっ」

嫌だ嫌だ。怖い話とかほんとに苦手。

視線を感じるんだよねぇ…だなんてもうそれオカルトの語り部だって。

小走りでトイレの方向に逃げた私は突然誰かに声をかけられた。