ストーカーだと正直に告白したら、推しの彼女になった日。

 すると尊君は、満足したようにふわりと笑った。

「それじゃ、里衣沙は早く慣れてね。」

「え? 何、に……――っ。」

 尊君との距離がゼロになる。

 小さなリップ音を残したその空間に、甘い空気が流れた。

「俺の愛。男ってのは、里衣沙が思ってるより煩悩まみれだからさ。」

 私は今日、推しのストーカーから推しの彼女になり。

 ……推しの、初めて見た一面を見た。