ストーカーだと正直に告白したら、推しの彼女になった日。

「……え、えぇぇぇっ!?」

「何で知ってるの、って顔してる。そりゃ、俺は人間関係に強いからすぐに分かったよ。福本さんが俺のこと、ストーカーしてるって。」

 嘘……まさか、バレてたなんて……。

 バレてないと思っていた自分が恥ずかしくなり、顔を背ける。

 それと同時に、私は吹っ切れた。

「……そ、そうだよ! 私はずっと、尊君のストーカーしてました! どうぞ煮るなり焼くなり好きにしてください!」

 どうせバレてるんだったらいいや、開き直ろう。ストーカーはきっと、これくらいの図太さがないとやっていけれない。

 けどもう尊君の顔は見れなくて、視線は自分の足元。

 ストーカーなんて非道徳的な事してたから、嫌われちゃってるよね……。

 それを承知で、私は尊君のストーカーになった。今更何にも言えない。

「ねぇ、福本さん。」

「……はい。」

 何を言われるんだろうと思うけど、良くない事を言われるのは確か。

 もうお手上げ状態で返事をすると、そんな私にまさかの言葉が。

 ……それは、夢だと思ってしまうくらい。