「トイレ行ってました〜、可愛いすずをお借りしてすみませんでしたー。それじゃあ私は退散しマース」

フォローしてくれた智風には感謝だ

ほっと安堵する私に対してまだ少し拗ねてるしゅん

「ごめんね、しゅんに何も言わず教室を出て」

「あ、違くて…そうじゃなくて…あー、くっそ」

ちょっと来いと言われて着いたのは屋上だ

「しゅ…ん?」

屋上に着いてからなかなか口を開かないしゅん

どうしたんだろ?

「なぁ、すず」

「な、なに」

びっくりして思わず声が上擦っちゃった

「すず…すず…」

「わっ…しゅん?」

気がつけば私はしゅんの腕の中にいた

「やばい…離したくね〜わ。猫に戻らなくてもいい」

そういえば元仔猫だったけ?

人間の男の子であるしゅんの方が長い時間よく一緒にいる気がする