「え、なに?どーしたの?」

「なんかさ、今日ずっと俺の調子が悪くてさ」

「えぇ〜、それならそうと早く……」

んっ?

なんか…唇に暖かいものが当たってる

えっ…しゅんにキスされてる?

「俺が言ってんのはこういうこと!猫の時の俺と人間の俺!どっちが好き?まぁ、無理にでも今の俺って言わせるけど」

「えっ、しゅんってこんなキャラだったっけ?」

「俺、こういうやつなの。猫の時は沢山甘えさせてもらうけど、人間になってる時は好きなやついじめたくなるの!」

す…好きなやつ!?

えっ…いや冗談だよね?

「何顔赤くなってんの?てかお礼言い忘れてたわ。あの時助けてくれてありがとう。あのままだったら俺、泥水の中だったわ」

「あ…どういたしまして…」

照れ隠しでしゅんの背中を叩き、手を引いて帰り道を急いだ