「どうしよう?確か美須々ん家動物病院だったよね?」

鎌島 美須々

それが私の名前だ

「うん、ちょっと家まで持って帰ってみて里親探しでもしてみるよ!智風、ありがとうね」

その後は智風と別れるとそのまま自宅へと急いだ

「猫ちゃん待っててね。絶対助けてあげるからね」

猫ちゃんは今も『にゃー』と泣いてて私には早く『助けて』と聞こえてきた

「お母さん、お父さん。ただいま。ちょっとそこで猫拾ったんだけど、瀕死状態なの!」

診察室に駆け込むと、お父さんの目が変わった

「うわ、やばいなこりゃ。至急手術の準備を」

あ、制服汚れちゃった


「美須々。この猫、どこにいたんだ?」

「学校から帰ってると猫の鳴き声がするからおかしいと思って見に行ったら、溝にハマったまま抜け出せなくなってたんだ」

ありのままを両親に話すと、見つけてくれたのが私でよかったと言ってくれた