たとえば学園に多額の寄付をしている上級貴族は、円滑な学園運営に貢献しているという功績から給仕用の従僕がついている。昼食時や放課後の談話室でお茶会をする際には、使用人の手を借りるのが普通だ。
公爵家令息ともなれば給仕用の従僕にすべて任せるものだが、学園内の人目につかない場所に限り、エリオルは時々こうしてレティシアにお茶を振る舞ってくれる。
心の声で知ったことだが、エリオルは二歳年下のレティシアが入学する際に、公爵家で茶葉の扱い方について猛練習したらしい。産地ごと茶葉の種類を飲み比べ、ミルクが合う茶葉などの基礎知識を学んだ彼は、さらに独自の配分を研究したようだ。
執事直伝の紅茶の淹れ方は洗練され、今ではすっかり手慣れたものだ。
(最初は公爵家の方になんて恐れ多いのでしょうと思っていましたが、慣れとは怖いものですね……。残念ながら、わたくしにお茶を淹れる才能はなかったので、お礼を言うことしかできないのがもどかしいですけれど……)
人には得手不得手がある。前に手伝いを申し出たところ、相当手つきが危うかったようで、火傷をしてはいけないからと即座に取り上げられた。
公爵家令息ともなれば給仕用の従僕にすべて任せるものだが、学園内の人目につかない場所に限り、エリオルは時々こうしてレティシアにお茶を振る舞ってくれる。
心の声で知ったことだが、エリオルは二歳年下のレティシアが入学する際に、公爵家で茶葉の扱い方について猛練習したらしい。産地ごと茶葉の種類を飲み比べ、ミルクが合う茶葉などの基礎知識を学んだ彼は、さらに独自の配分を研究したようだ。
執事直伝の紅茶の淹れ方は洗練され、今ではすっかり手慣れたものだ。
(最初は公爵家の方になんて恐れ多いのでしょうと思っていましたが、慣れとは怖いものですね……。残念ながら、わたくしにお茶を淹れる才能はなかったので、お礼を言うことしかできないのがもどかしいですけれど……)
人には得手不得手がある。前に手伝いを申し出たところ、相当手つきが危うかったようで、火傷をしてはいけないからと即座に取り上げられた。



