環くんは、フォーク化現象に悩まされている


驚きは、これじゃだけでは済まされない。


「暴徒フォーク、現行犯逮捕!」


優雅に舞う蝶のよう。

床に倒れる委員長にしなやかな手つきで手錠をはめたのは、なぜかイケオジな学園長で。


えっ、ええっ?

わけもわからず立ち尽くす私の瞳には、こぼれそうな涙を浮かたまま私を見つめてくる、環くんの姿が映っている。


なんでそんなに、辛そうな顔をしているの?

私を助けに来てくれたの?


それとも……

まだ私のことを誘拐しようとしているの?



ふらつきながら環くんは私の方に歩き出した。

血が出そうなほど強く、唇をかみしめている。


苦しそうに瞳を揺らしていて。

頬には大粒の涙が伝っていて。

なぜ泣いているがわからない。

教えて欲しい。