「愛花さん、お兄ちゃん、麗ちゃん、、、紫明さん、みんな!」
やばいよ、、このままじゃ、みんなまで、。
戦力は無いけど、私に出来ることは全部やりたい。
いったい、どうすればいいの?
「プリンセスサアヤ。話がある。」
「え!?」
「実はお前もアイツらと同じ、戦士なんだ。」
「え?ほんと?」
「これがサファイアパフュームだ。」
「これがあれば、私も戦え、、!!」
“自称アイドルか”
“死ね死ね死ね死ね死ね死ね”
“才能ないんじゃん”
これを見た瞬間、思い出してしまった。
「どうした?」
今まで思い出してなかったのに。
「ごめん、やっぱ私には出来ない。」
「なんでだよ!」
「だって、、私にはどうせ才能ないんだもん。
アイドルやっても、みんなから認められたことなんか無い。
きっと私がやっても、失敗して、恨まれるだけだよ、。」
「まだやったことないのに、失敗するとか、才能ないとか絶対に言うな。
翼にそう言われてるだろ!
咲彩は、十分才能はあるし、失敗したって俺がついてる。
自分に自信を持て!
兄を助けるんだろ?」
そうなのは分かってる!わかってるけど、。
助けてあげたいけど、頭の中で鳴り響く。
心無き人たちの声が、、、。
重くのしかかる、、もう立てないよ、、。
「お前の好きなようにしろ、俺がフォローする。」
頭の中のざわめきをかき消すように、囁いて聞こえた。
こんな人たちの声に惑わされちゃダメだよね、もっと自信持たなきゃ!
周りに何を言われようと、私は私の道を歩んでいく、そう決めたんだから。

「咲彩は、歩んでる道はどこまでも険しい道だよ。
でもね、そこには綺麗な木の実や花たちが沢山咲いてる。
咲彩は、1人なんかじゃない。
兄ちゃんも一緒にいてやる。
その代わり、その人たちに沢山の幸せを届けるんだよ。わかった?」
「うん!」
あの時、お兄ちゃんと約束した。
仲間の大切さがわかる今は、アンチなんてどうでもいい。
信頼できる仲間さえいれば、もう何も怖くない!