左腕がヒリヒリする。
目を開けると海島先輩がいた。
「大丈夫ですか?」
「う、海島、、先輩、。ごめんなさい、、迷惑かけてしまって、。」
「そんな、、僕こそ申し訳ないです!
お助けすることできなくて、、。」
「どうして、敬語なんですか?あたし、後輩ですよ?」
「あー、、気にしないで💦」
海島会長は、傷口を消毒してくれた。
「っいったぁ、、、!」
「ごめん、、我慢して!」
クイーンにタメ口で話すなんて、こんなことあるだろうか。
「治療してくれてありがとうございます!
本当に助かりました!」
「何より無事で良かったよ。それより、なんで1人で帰ってたの?」
「係の仕事とかがあって、でも友達も色々と用事があって、今日はたまたま1人だったんです。」
「そうだったのか。」
ダイヤモンドプリンスは、何をしていたんだ!?
自分のプリンセスがこんな目にあっていたというのに、。
「それより、先輩には色々と迷惑かけちゃうので、あたしは家に帰ります!
今日は、ありがとうございました!」
「今日はもう泊まって行きなよ。」
「え?」
「妹今日、仕事でいないし、これ以上傷口広げちゃうのもあまり良くない。」
そういや、海島先輩の妹、あの有名アイドルだったんだっけ?
「そんな、迷惑ですよ。」
「これ以上、うろつかれる方が迷惑だ。」
「は、はい、、、じゃお言葉に甘えて。」
なんかクイーン相手にタメ語で言うのは気が狂うな、、。
でも、僕がアメシストの守護者っていうのをばらすのはまだ早い。
エメラルドクイーンの指示でまだ姿は現さないよう命じられている。
すまない、ダイヤモンドクイーン。
今だけは許してくれ。

「いっただきまーす!」
「どうぞ、召し上がれ。」
やっぱりあなたはどんな時でも美しい。
守護者の中で唯一闇を持ち、暗い苦しみや恐怖を背負い続ける者とは思えない。
どんなに苦しい闇があっても誰かへの優しさを忘れない。
そんな心の強さが僕たちの心さえも癒してくれているのかもしれない。
「この料理めちゃくちゃ美味しいです!
こんな手料理も作れちゃうし、やっぱ性格も見た目もイケメンだから、モテモテなんですねぇ。」
「そ、そんなことないよw。」
やっぱりあなたは美しい。
まさに次期クイーンだ。

いつか僕たちが死んだ時、素晴らしいクイーンとなることを願っているよ、プリンセスシアン。



end…