次の日の朝。
ダイヤモンドパクトに新たなメールが1件届いていた。
もちろん、エメラルドプリンセスから。
『サファイアプリンセス 海島咲彩 14歳』

この話を希空くん、あーちゃん、海翔くんに話したところ。
「海島咲彩!?ガチで言ってんの??」
「ど、どうしたの?知り合い?」
「なんで知らないのよ!
海島咲彩と言えば、いわゆる天才子役であり、今では、歌も踊りも間違いなしのトップアイドル“キャディーズ”のセンターよ♡」
「そんなすごい子が、あたしたちと同じプリンセスなんだね。」
「でも、近づくのはそう簡単じゃ無さそうだな。」
「何かイベントにでも参加して、チャンスを作るか。」
「なぁーに行ってんの?お前らァ!
海島咲彩とい・え・ば、、、完璧主義のお兄様、海島会長でしょ!?
海島会長の家に行けば完璧だって!」
「さすが、あーちゃん!」
「だから今から徹底的に生徒会のお手伝いをしまくる。
そして、、、

“会長お疲れ様です!
なんか疲れちゃいましたねぇ。”
“そうだな。俺の家で1杯どうだ。”
“はい♡喜んでぇー♡♡”

なぁーっちゃってwww」
あーちゃんの恋愛事情には追いつけない。
「おい、俺はどうなるんだよ。」
「海翔は、顔はいいかもだけど、性格がちょっなぁーw」
「なんだよそれ!」
でも幼なじみだからなのか、喧嘩しても仲がいいのはほんとにすごい。
コノヤロー! イタァーイ!
「でも、海島先輩も十分学園の人気者だよ。
咲彩ちゃんほどでは無いけど、近づくの難しいよ。」
「んまぁ、ファンクラブあるくらいだもんね。」
「ファンクラブの子たちに警戒されたら、困る、。」
「有名人ってほんとに厄介。」
「ねぇ、サファイアのプリンスは、誰なの?」
希空と海翔は、顔を見合わした。
「そ、それがな、。」
「副会長!?」
「だが、厄介な話はここからだ。
実は、海島会長と副会長の遠野朝陽は、幼い頃から仲が悪いんだ。」
「誰かさんたちと似てるじゃない。」
「一緒にしないで。」
「2人は、愛花と海翔と比べ物にならないくらい仲が悪い。
そのせいか、よく生徒会でももめるそうだ。」
「そうなんだ。」