高校生活で異性からの放課後の呼び出しほど緊張するものはないかもしれない。
しかも呼び出し場所は体育館裏。
誰もいない静かな場所でふたりきにりなる。
そのシチュエーションだけで胸が高鳴る。
私と詩子は体育館裏にある古ぼけた掃除道具入れの中から、その様子を見ていた。
「久しぶり」
谷岡くんは少し頬を赤らめて弥生に声をかけた。
弥生も「そうだね」と、はにかんだ笑顔を浮かべる。
ふたりとも、互いに呼び出されたと信じ込んでいるみたいだ。
その雰囲気は悪くなくて、私と詩子は暗い掃除道具入れの中で目を見交わせた。
もしかしてこのふたりは元々両思いで、結に遠慮して告白することができなかったんじゃないだろうか?
そのくらい、ふたりの距離は近かった。
「それで、話ってなに?」
谷岡くんからの質問に弥生は首をかしげる。
けれど嫌そうな顔はしていなかった。
「話って、谷岡くんの方があるんじゃないの?」
しかも呼び出し場所は体育館裏。
誰もいない静かな場所でふたりきにりなる。
そのシチュエーションだけで胸が高鳴る。
私と詩子は体育館裏にある古ぼけた掃除道具入れの中から、その様子を見ていた。
「久しぶり」
谷岡くんは少し頬を赤らめて弥生に声をかけた。
弥生も「そうだね」と、はにかんだ笑顔を浮かべる。
ふたりとも、互いに呼び出されたと信じ込んでいるみたいだ。
その雰囲気は悪くなくて、私と詩子は暗い掃除道具入れの中で目を見交わせた。
もしかしてこのふたりは元々両思いで、結に遠慮して告白することができなかったんじゃないだろうか?
そのくらい、ふたりの距離は近かった。
「それで、話ってなに?」
谷岡くんからの質問に弥生は首をかしげる。
けれど嫌そうな顔はしていなかった。
「話って、谷岡くんの方があるんじゃないの?」