美結ちゃんがキラキラと表情を輝かせて、わたしの肩をブンブン揺らす。



「そ、そうだねっ!」



なんて答えるのが正解なのか分からなくて、曖昧な返事を返すことしか出来ない。


だけど、そんなことよりもわたしは───。


美結ちゃんと伊吹くんが2人で話しているのを見ても、嫉妬心が生まれなかったことに、静かな絶望を覚えていた。