「っん、麗仁、くん……」 初めて人の体温を知った、静かな夜。 大好きな人の低い体温に包まれて、わたしは幸せの中で眠りに落ちた。 ───── ──── 「───…あやちゃん、大好きだよ」 だから、麗仁くんがそんな甘い告白をしてくれているなんてつゆ知らず、その夜は麗仁くんと共に日常を過ごすという静かな夢を見た。