私とロイド様の学園への入学が近づいてきた頃、リアーナが私の部屋を訪れこう述べた。


「一年後、私も学園へ入学しますわ。それまでに、私は地盤を固めるの」


「リアーナ・・・?」


「学園で待っていてくださいませ、お姉様。ロイド様は、私のものですわ」


窓の外は、大粒の雨がしきりに降っている。

不穏な気配を感じたまま、私の学園への入学はもう目の前まで迫っていた。