その日は客人が迎える予定があり、私は客間で客人を迎えた後、寝不足もありソファで眠ってしまった。

「・・・嬢、ティアナ嬢」

「んん・・・」

私が目を擦りながら、声の方に目を向けるとロイド様がいらっしゃった。

「ロイド様!?」

私は慌てて起き上がり、礼をする。

「そんなに畏《かしこ》まらないでよ。もっと可愛い寝顔を見せてくれていても良かったんだよ?」

「からかわないで下さいませ!」

私は顔を赤らめながら、顔を逸らした。