ロイド様がお帰りになられた後、足元に落ちていた小さな箱を開けた。

中には、小さな花のブローチと一文の手紙。


「また「君に」会いに行くよ」


ぎゅうっと胸が締め付けられるのを感じる。

ロイド様、私は貴方の幸せを願っているのです。

私も、リアーナも、ロイド様も、ただ幸せになりたいだけ。

今回の人生は、どうか皆で幸せになれますように。

私は、それだけを願って空を見上げた。