しかし、ロイド様はお姉様に興味を示した。

お姉様が泣いたから?


「無能の聖女」と呼ばれる可哀想な私ではなく、何故お姉様を慰めるの?


可哀想な私こそ、王子様に愛されて幸せを掴まないと。

待っていて下さい、ロイド様。

これから、貴方に愛されに向かいますわ。