ワインとチーズとバレエと教授【番外編】


理緒は翌週の土曜日
再びバイオリン教室に行った。
桜田先生が笑顔で

「こんにちは」 と 

理緒を待っていた。
理緒も先生に

「こんにちは」

と頭を下げた。

案の定、あの後、左腕が
筋肉痛になった。

しかし毎日、バイオリンの
正しい持ち方と姿勢を
教えられた通り
体に叩き込み
桜田先生の前で
きらきら星を披露した。

桜田先生は驚いた。

「まだ、ひいて来なくても
よかったのですが…
どうやってドの音を
見つけたのですか?」

と聞いてきたので理緒は
インターネットで
バイオリンの構造を検索し
どこがドに当たるのかを
見つけてきたという。

桜田先生は理緒の熱意と
やる気を大いに買った。

そして理緒は意外にも
音感が良く、物覚えも良く
非常に正しい音を
正しく奏でることがわかった。

繊細であり、正しく
きちんとした音を出している。

初心者なので キーキー する
雑音が入ってしまうのは
仕方がないが
桜田先生は、 すぐ理緒に
見込みがあると判断した。

それから桜田先生は理緒に
本格的に バイオリンを
指導した。

指導する日は週末の
土曜日と日曜日となった。
理緒にとっては、
うってつけだった。

土日に母がいる場合が多いので
家にいたくなかったからだ。
理緒は4ヶ月で初心者の
バイエルを終わらせていた。