放課後、君のとなりで

何処が楽しそうに見えたんですか?


……と、ツッコミたい所だけど、変な地雷を踏みたくない為、乾いた笑いをしてみせる。


「あ……、もしかして、私がストラップを探してるって話かな?」


兎に角、話を合わせるために私はわざとらしくならないよう、何とか自然体を心掛けた。


「うん。あたしも好きで持ってるんだ。」


そう答えると、瀬川さんは満面の笑みを見せながら、今度は私の手をぎゅっと握ってくる。



何でこんなにも馴れ馴れしいんだろう。


今まで、こんな接近して話しかけられた事なんて一度もなかったのに。


不自然な瀬川さんの行動により、私の中での嫌な予感は益々膨れ上がっていき、もはやその好意的な笑顔が恐怖でしかない。


一先ず、「そうなんだ」と適当に相槌を打つと、心なしか、急に瀬川さんの目付きが変わった。



「一杉君とお揃いなの。あれを持っていると願いが叶うって言うでしょ?だから、これからもずっと二人で一緒にいようねって、あたしがあげたの」


口元は笑っているのに、眼光が鋭く光り私の目を捉える。



それは、まるで獲物を狙う鷹の如く。


その瞬間、私の嫌な予感は的中したんだと強く悟った。